
はいどーも!さとるです。
ある日突然、あなたの目の前に「聖母」が現れたらどうします?
ビビりますよね!?
いくら敬虔なクリスチャンでも、いきなり出てきたらおしっこチビりそうですね。
「聖なる姿」だと一目で分かればビビらないかもですが。


というわけで今回は、3人の子どもたちの前に現れた「聖母」の謎について調べてみます!!
Contents
聖・母・降・臨

天上の存在がそんなお願いするもんかね?と懐疑的なわたくし。
聖母が現れたとされる町「ファティマ」は、ポルトガルの中央部にある小さな町。
「ファティマの聖母」と呼ばれる事件が起きて以降、現在ではカトリック教徒を中心とした巡礼地となっています。
今から100年以上前、この町でたくさんの人に目撃される「奇跡」は起こりました。
聖★おかあさん、この世によく現れるの巻

時は、第一次世界大戦中の1917年のこと。
ファティマに住む3人の少年少女たちの前に突如「聖母マリア」が現れ、3つの予言を含むさまざまなメッセージを与えました。
聖母の気ままに「現世に出現」事例はコレに限ったことではなく、カトリック公認だけで24回ほど、民間でのウワサレベルまで含めると数千にまで及ぶといいます。


また、人前に姿を現す聖母マリアは例外なく「若い」ようで、天上界のアンチエイジング技術はさすがと言えます。
選ばれし3人の子どもたち

みんな不機嫌そうですが、何かあったのでしょうか。
特にジャシンタのメンチの切りようはなかなかです。
3人の中では一番年上だったルシアと、彼女のいとこにあたるフランシスコとジャシンタの兄妹は、聖母の出現を目撃する前年(1916年)にも天使と会っていました。
彼は14~5歳くらいのヤングな見た目で、「平和の天使」を自称し、3人に祈りのやり方などを教えたそうです。
それから1年ほど時が過ぎ、彼ら3人の前に聖母が出現するのです。
毎月13日に会いに来てね★

アポを取れ、アポを。
1917年5月13日、ルシアたち3人の前に聖母が姿を現します。
5月~10月までの半年間、毎月13日に出現し、合計7回(8月のみ2回)に渡ってその姿を見せたのです。
ウワサを聞きつけた人々が群がり、最終的には7万人が同時に「奇跡」を見ることになるのです。
5月13日:ファースト・コンタクト
最初の出現。
3人の前に現れた聖母は、自分が天国からやってきたことを伝えると、「これから半年間、毎月13日になったら同じ時刻・同じ場所に来るように」と言いました。
また、自身の正体は最後の出現となる「10月13日」に明らかにするとし、人々が信じることが出来るように「奇跡を起こす」とも約束したのでした。
6月13日:死の宣告を与える
2回目の出現時には、来月も来て欲しいこと、毎日「ロザリオの祈り」を唱えること、字を読めるように勉強して欲しいことなどを伝えました。
ルシアに「天国に行くことができますか?」と聞かれた聖母は、「フランシスコとジャシンタは間もなく天国へ連れていくことになるでしょう」と言いました。
その言葉通り、フランシスコは1919年4月に、ジャシンタは1920年2月にこの世を去りました。
また、ルシアは聖母に「長くこの世にとどまり、イエスの力になって欲しい」と頼まれ、こちらも言葉通り97歳まで神に仕えることとなるのです。
カトリック教会における伝統的な祈りで、「アヴェ・マリア」(聖母マリアへの祈祷)を繰り返し唱えることを指します。
7月13日:3つの予言を与える
3回目の出現は、この「ファティマの聖母」を語る上で最も重要なファクターとなる「3つの予言」が与えられた回です。
この時に語られた内容は、おおむね以下の通り。
- 地獄の存在
- 戦争の終結と、新たな悲劇の予兆
- 第三の秘密
この出現の際、ルシアたちは聖母に「地獄のヴィジョン」を見せられます。
3人はその光景に戦慄したとされ、人々は欲望のままに生きていれば死後に地獄へ行くことになるとし、回心することをお願いされるのです。
10月13日:太陽は踊る

1917年10月29日号
画像引用:wikipedia
最後の出現となる10月13日には、聖母のウワサを聞きつけた7万人もの群衆が集まっていました。
聖母は約束通り、自身の正体を「ロザリオの聖母」(つまり聖母マリア)であると明かし、公言通り「奇跡」も起こしました。

実際に「何かが」起きていたのだと確信させる1枚。
画像引用:wikipedia
それが、「太陽の奇跡」と呼ばれるものです。
群衆が空を見上げる中、太陽をジグザグに動かしたり、まばゆい光を出させたり、地上に向かったりと、異常な動きを起こしたのでした。
世界各国の天文台ではこの「異常現象」が観測されていないことからも、聖母が実際に太陽を「動かした」のではなく、ある種の幻覚のようなものを同時に見せていたのかもしれません。
そう、聖なるパワーで!


もちろん、懐疑的な意見もたくさんあります。
目撃証言に一貫性がなく、「聖母が出現する」というウワサを聞きつけて来た人々であることから、ある種の心理的な暗示にかかっており、それが作用して錯覚を見たのではないか?と言う説です。

「3つの予言」、その内容とは
さて、オカルトマニア的に関心が高いのが「予言の内容」でしょう。
前述したように、聖★おかあさんはウワサレベルにまで言及すれば頻繁に出現しているのに対し、予言まで与えているのはこの「ファティマの聖母」以外には見られないので、気になってしまうところなんですよね!
ファティマ第1の予言

1つ目の予言は、「地獄の存在」を説いたものでした。
「地獄」は神話などではなくちゃんと存在しており、回心もせず、欲望のままに生きていると死後に地獄へと導かれ、永遠に出ることが出来ないと語られました。
ルシアたちが見せられた「地獄のヴィジョン」はあまりにも凄絶なものだったようなので、出来るだけ欲のない生活を心がけた方が良さそうですね。

ファティマ第2の予言

2つ目の予言は、「戦争終結と新たな戦争の始まり」を予見したものでした。
予言が与えられた1917年当時は第一次世界大戦の最中で、この戦争は間もなく終わるけれど、人々が回心せねばさらに大きな戦争が起こる。前兆として、ヨーロッパに不気味な光が見えるだろう、とされました。
翌年(1918年)、予言通り第一次世界大戦が終結。
その20年後の1938年、ヨーロッパにて大規模なオーロラが観測され、翌39年に第二次世界大戦がはじまります。


ファティマ第3の予言
さて、問題なのがこの「第3の予言」です。
さまざまな憶測が飛び交う予言なんですが、実際のところ
公にされたけど、納得いきません。
この第3の予言は、ルシアたちは聖母から「1960年までは秘密にするように」と言われており、内容を知っているのはルシアと教皇庁のみでした。
「第3の予言」公開を求めてハイジャック事件が起きたりもした後、2000年になってようやく公開されましたが、その内容は「1981年の教皇暗殺未遂事件のこと」だとされました。

第1、第2に比べると明らかに弱いですよね。
だって、予言3部作の完結編なんですよ?
仮に暗殺されたとしても、「私が死んでも代わりはいるもの」と選びなおせばいいだけのことですし、マリアさんはこんなことをわざわざオチに持ってきたんでしょうか。
予言の内容を明かされた当時(1917年)の教皇は失神しかけたと言われており、仮に1981年の事件のことだとしても「自分が在位しているわけでもないのに、そんなにビビることか?」と思えてしまうのです。
ぼくとしては、「キリスト教全体を根底から揺るがすような内容」だったんじゃないかなぁなどと思うんですよね。

「ファティマの聖母」のまとめ!
今回の記事をまとめると、
- ファティマはポルトガル中央部に位置する小さな町
- かつては農村だったけど、聖母降臨以降、カトリック教徒の巡礼地となる
- 1917年5月。ルシア、フランシスコ、ジャシンタの3人の前に聖母が現れる
- それから半年間、毎月13日に姿を現すとし、聖母は合計7回出現する
- 3回目の出現時に「3つの予言」を与える
- 7回目の出現時に自身の正体は「ロザリオの聖母」だと明かし、「太陽の奇跡」を行う
- 「踊る太陽」は7万人もの群衆が同時に目撃した
- 第1の予言は「地獄は実在する」
- 第2の予言は「戦争の終結と、新たな戦争の始まり」
- 第3の予言は「教皇暗殺の危機」
- しかし、第3の予言については懐疑的な意見が多い
といった感じです。
いやぁ、マリアちゃんって不思議ですね。
ぼくのところにも出てきてくれないですかね。

というわけで今回はこの辺でおしまい!それではまたー!!