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映画『TENET / テネット』:時間の流れに逆らい、未来を救え!!

はいどーも!さとるです!!
今回は2020年の映画『TENET / テネット』。

時間を行き来するSF。初見では全体像を把握できない難解なやつ。
タイムトラベル?そんな生易しいもんじゃないです。
「未知なる体験へ」ってキャッチコピーがまさにその通りな内容で、公開初週にIMAX版で鑑賞してきたけど「なんじゃこりゃあ!」と驚きっぱなしの2時間半でした。
似たような恋愛映画を連発して短期的な利益に走るのではなく、みんなが驚くような映画を作ろう!って思ってる人たちの情熱はすげぇなと改めて思うのでした。

どんな映画か簡単に説明すると、

時間は前に進む ← 分かる
時間は後ろにも進む ← まぁ分かる
なので時間の前と後から挟み撃ちをかける← !?!?!?

という映画です!!!

いぬ
ファッ!?
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逆再生してもちゃんと見えるビデオ、撮ったことある?

作品情報

『TENET / テネット』

原題:"TENET"
監督:クリストファー・ノーラン
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン ほか
公開:2020年
上映時間:151分
オススメ度:★★★★★

あらすじ

▲「名もなき男」を演じるジョン・デヴィッド・ワシントン
画像引用:IMDb

CIA工作員だった主人公(名もなき男)は、人類はおろか地球上の全生命が消滅してしまう第三次世界大戦の勃発を防ぐため、極秘作戦に参加することになる。

いぬ
え、あらすじ短くね!?
さとる
なんて書いていいかわからんのだ
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さとる的レビュー

この映画は難しいの?Yes、難解です!

▲赤は「順行」、青は「逆行」を示しています。
画像引用:IMDb

本作『TENET / テネット』はとても難解な映画だけど、物語自体はとてもシンプルです。

「人類滅亡を阻止するため、主人公たちが活躍する」というお話。
ただそれだけ。

だけど、このシンプルなお話を難しくしているのが

時 間 の 逆 行

という概念です。
これさえなければただのスパイ映画。至って普通のストーリー。

「時間が戻る」って言うとタイムトラベルと勘違いしてしまいがちですが、そうではない。
あくまでも世界は順行時間で動いている中で、主人公だけが「逆行」しているということ。
周りから見ると、「え、あいつ動き逆じゃね?」ということになります。

この映画は同一時間軸上で「順行」と「逆行」が同時に進行していて、片方は時間を未来に進み、片方は時間を過去に進んでいる・・・という表現になっております。
つまり、逆行側は原因と結果が逆に見える。実にややこしいですね。

そして、「逆行理論」を科学的に説明する「熱力学第二法則」における「エントロピーの減少」といった難解なワードがさらに複雑にしていて、1度観ただけで理解できる人は少ないのかも。
鑑賞後に考察系のサイトや動画を見て、さらにまた観直すことで理解できる作品なのでぜひ何度もご堪能ください!w

さとる
高卒にゃ分からん
いぬ
いぬにもわからん

※映画には出て来ないけど、考察系のサイトには関連用語として出てくる「マクスウェルの悪魔」ってワードも中二っぽくていいですね!

未知なる体験へ

▲高速道路のカーチェイスシーンは熱い!
画像引用:IMDb

ノーラン監督作品といえばオープニングからグイグイと引き込まれるものが多いですが、本作『TENET / テネット』におけるオープニング・シークエンス「オペラハウス襲撃」は本当に興奮モノ。
特に説明なく唐突に始まるので「え、どゆこと!?」ってなるけど、テンポよくスピーディに展開する映像の力でそんなのどうでもよくなるほどの緊迫感にドキドキさせられます。

そして、ノーラン監督と言えば「IMAX」。
本作『TENET / テネット』はほぼ全編IMAXで撮影されていますが、IMAX(あいまっくす)とはフィルムの規格のことで、70mmフィルムを用いたもののことを指します。
従来の35mmフィルムと比べると4倍の大きさになるので、その分きれいな映像が撮れるわけ。もちろんコストもすごいので、今回のフィルム代は結構な額だったようです。

また、ノーラン監督はCGを極力使わず、出来る限り実写で撮ることを好む監督。
メイキングを見る限り、本作におけるCGは「不要なものを消す」ことに利用されている程度で、基本的にはすべて実写で撮られています。なのでホンモノによる説得力がしゅごいのです。

しかし、キャッチコピーとして用いられた「未知なる体験へ」というのはIMAX撮影や実写であることではなく、

順行と逆行が同時に起こる

という不思議な世界観のこと。
この表現こそが、まだ誰も観たことのない映像体験ってやつです。

ただ単に逆行してる映像なら逆再生したものでいいんだけど、この映画は順行と逆行が同時に撮影されています。
つまり片方の演者は「逆に動いて演じている」ということ。
逆再生して前に走っているように見せるため、演者は後ろ向きに走っているわけですね!よく頑張りました。

本作において残念なところを挙げるとすれば・・・予告編の段階で見どころになるシーンはほぼほぼ出尽くしてしまっている点でしょうか(;´・ω・)

さすがにやりすぎでは大賞の発表

▲これ本物の旅客機なんだぜ・・・?
画像引用:予告編より

さて、本作『TENET / テネット』における「ノーランさんやりすぎだろ」大賞は、「本物の旅客機を激突させる」に決まりです。

彼曰く、「視覚効果より安上がりだから」だそうで。
おいちょっと待て。邦画ならたぶん、そのコストでしょーもない恋愛映画1本作るぞ?
いくら中古の旅客機だからとはいえ、ホンモノを激突させるとか一体何考えてるんだ・・・いいぞ、もっとやれ!

ただ、ノーラン監督って、考えることの順序が逆じゃね?と思うことが多々あります。
例えばこのシーンでも、「物語上の必然から旅客機をぶつける」ではなく、「旅客機ぶつけたいから物語を作る」って言う感じに思えるのですよね・・・ま、見てる方はド派手でいいんですけど!

余談ですが、劇中でドカーン!とされた旅客機はボーイング社の747型と呼ばれる機体で、俗に「ジャンボジェット」と呼ばれていたやつです。
1970年に就航して以来およそ半世紀の間世界中の空を飛んだ名機ですが、惜しまれつつも2022年に生産を終了するとアナウンスされています。

さとる
うちのオカンはどんな旅客機見ても「ジャンボジェット」と呼んでます
いぬ
未だにゲーム機のことも全部ファミコンって言ってるワンね

主人公はあの有名俳優のご子息!

▲ジョンさんマジでカッコいい
画像引用:IMDb

主人公「名もなき男」を演じたのはジョン・デヴィッド・ワシントン。

かの名優デンゼル・ワシントンの長男で、元アメフト選手という経歴を持つ方。すごいですね。
お父様の面影もどことなく感じます。

9歳の頃にスパイク・リー監督、父デンゼル主演の映画『マルコムX』(1992)にも出ていたらしい。
むかーし見た記憶があるけどさすがに覚えてねぇな・・・でも、それから26年後に同監督の映画『ブラック・クランズマン』に主演しているのは面白い繋がり。
本作『TENET / テネット』においては、『ブラック・クランズマン』のユーモアのある演技とは違い、ストイックなスパイとしての演技が光りました。

▲ハリポタに出てたとは露知らず
画像引用:IMDb

「名もなき男」の相棒ニール役を演じたのはロバート・パティンソン。

映画『トワイライト』シリーズでブレイクしたイケメン俳優。
基本的に恋愛映画を観ないぼくからすれば「チッ!ただのイケメンじゃねぇか!」と敵意むき出しに、線も細いし、マユゲもハの字だし、頼りなさそうなヤツだぜ・・・と思ってたワケですけれど、観終わる頃には

あたし、ニールなしじゃダメなの!

といった感じになってしまいました。カッコいいは正義なんですね。

主人公もいいけど、ニールも素晴らしかったです。
奥さんもぜひ、デキるイケメンをご堪能ください。

▲191cmの高身長です
画像引用:IMDb

ロシア人富豪、セイタ―の妻キャットを演じたのはエリザベス・デビッキ。
おフランスのような顔立ちですが、フランス生まれというだけでオーストラリアの出身なんだとか。

2013年の映画『華麗なるギャツビー』で初めて観た時も、高身長ですらりとした美人さんだなぁと思ってはいたけれど、本作『TENET / テネット』においてもその美しさを思う存分出しており、主演陣に負けない存在感を放っております。おじさま世代は注目です。

元モデルさんなのかな?と思いきや俳優業を志すまではバレエダンサーとして特訓されていたようで、背筋がピンと立った美しい姿勢なのも頷けます。
お顔もさる事ながら立ち姿のシルエットがとても美しく、来日した際に和服着たらすごい似合ったりして・・・って思いました。
これからも活躍して欲しい女優さんですね!

▲イギリス俳優なのにロシア人設定なのは謎です
画像引用:IMDb

本作『TENET / テネット』の悪役で、第三次世界大戦勃発のキーマンとなるアンドレイ・セイタ―を演じたのはシェイクスピア俳優としても有名なケネス・ブラナー。

ノーラン監督は気に入ったキャストを次の作品にも起用することが多い監督ですが、本作の中では唯一前作『ダンケルク』から引き続きの出演となっています。
近年だと名探偵ポアロ役が好演だった印象ですが、本作の悪党っぷりもさすがの存在感を発揮。
小柄で中年体型でながら、「怒らせたらやべーやつ感」はしゅごいです。

その他には、ノーラン作品常連のマイケル・ケインもちょい役ですが威厳たっぷりに出演していますし、後半に登場するアイブスを演じたアーロン・テイラー=ジョンソンも、ワイルドなイケメンでカッコいいですよ!

音楽も良き!

本作『TENET / テネット』の音楽を担当したのは、スウェーデン出身のルドウィグ・ゴランソンという方。
今回初めて聞くお名前。
調べてみると、『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ『ハン・ソロ』で若きランド・カルリジアンを演じたドナルド・グローヴァ―(音楽はチャイルディッシュ・ガンビーノ名義)と一緒に音楽を作ってたりするようです。
彼らが2018年に手掛けた『This Is America』という曲は、ビルボードにて初登場1位を記録したほどの人気曲だったとか。

ここ最近のノーラン作品はずっとハンス・ジマーが担当していたので、本作もそうかと思ってたけど違う方だったんですねぇ。
でも音楽すごいカッコ良くて、今でもゲームしながら裏でサントラ流していたりします。
特に、冒頭の「オペラハウス襲撃」でかかる「RAINY NIGHT IN TALLIN」が好きですね。いつものゲームが緊迫感溢れる感じになるので、興味ある方はぜひ!w

本作『TENET / テネット』では、エンドロール時に主題歌がかかります。
ノーラン作品としては初となるはず。
この主題歌『The Plan』もすごく『TENET / テネット』の雰囲気があって、何度も何度も聴きこんでいます。
エストニアの高速道路のシーンでかかる曲がベースになってるのかな?と思います。

手掛けたのはラッパーのトラヴィス・スコット。
プロデューサーやデザイナーとしても活躍するマルチな方のようで、デビュー前からジェイ・Zやカニエ・ウェストのプロデュースも担当してたんだとか。すごい。

さとる
トラヴィス気に入ったので、今度CDチェックしてみます

タイトル『TENET』の意味

▲SATOR式
画像引用:Wikipedia

本作『TENET / テネット』とは「主義」を意味する単語のようですが、元になっているのはSATOR式というラテン語による回文です。

SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS

回文なので、逆から読んでも同じ。3行目にTENETが来ます。
SATORはケネス・ブラナー演じるアンドレイ・セイタ―、AREPOはセイタ―の妻キャットと関係を持ったゴヤの贋作者、OPERAはオペラハウス、ROTASはオスロ空港の警備会社名として劇中に登場しています。

また、ラテン語を翻訳すると「農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする」(引用:wikipedia)という意味になるようです。

さとる
「SATOR」がちょっと「さとる」っぽくていいね!
いぬ
妙なところに親近感わいてるワン
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まとめ:時を戻す能力は人を幸せにするか?

本作『TENET / テネット』では、主人公たちは逆行を繰り返し第三次世界大戦の勃発を食い止めようと奔走します。

「時間の逆行」はタイムトラベルとは違う概念だけど、この手の「時を戻して現実を変える」系のお話を観た時、ぼくが常々考えてしまうのは

それが可能ならば幸せになれるのか?

ということ。

皆さんにも変えたい過去の1つや2つはあるでしょう。
ぼくにもつい最近、何か別の方法はなかったものかと思い悩むことがありました。
そんな時、逆行やタイムトラベルを使ってでも現実を変えられないかと考えてしまったりもします。

でも、この疑問に対する答えは本作『TENET / テネット』で分かったような気がしていて、劇中でニールが言うように

「起きることは起きる」

ということが、やっぱり答えなのかなぁなんて思ってしまったりもしました。

大ヒットしたアニメ『シュタインズゲート』の元ネタになった映画『バタフライ・エフェクト』も、何度も何度も時を戻し少しずつ現実を変えて幸せになろうとするけど、結局何をやってもダメになる結末に収束する・・・というお話でしたしね。

さとる
結局、どんなに辛くても「今を生きる」しかないんですね
いぬ
さとるがマジメだワン

というわけで今回はこの辺でおしまい!
それではまた!

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